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1月8日(月祝)に横浜市社会福祉協議会・大ホールで開催された「軍学講座 片渕須直、古峰文三が語る零戦の真実『零戦についての深いはなし』」に伺ってきました。 講座は1部・2部に分かれ、古峰氏・片渕氏がそれぞれ自分の用意したテーマに沿ってお話しされる構成。 当日は受付の横で「この世界の片隅に」2018版カレンダーも販売していました。 (前説時に古峰先生「カントク、零戦買ってお金なくなっちゃったんでカレンダー売っております」 片渕「これ同人誌なんす、ウチの奥さんと作った」 古峰「(聴衆に)薄い本ということです!!」(会場喝采)) ホールに入場すると、中村泰三氏がガダルカナルから引き揚げた話題の零戦21型三菱2666号機(報国515)の部品が並べられ、すでに撮影タイムになっていました。 ●第1部・古峰パートは 零戦研究の古典・初歩とされる「零戦」(堀越二郎、奥宮正武 著)を題材に、本書の「七不思議」からたどる本書出版に隠された意味と堀越二郎の人間像に迫る。 いずれ記事にしたいというようなお話だったので詳細は避けますが、堀越氏の96艦戦への思い入れと烈風開発経緯への恨みがキーワードということで、堀越氏の人間味も感じる興味深い講座でした。 ●第2部・片渕パートは零戦の塗粧(としょう)について。第1部もおもしろかったけど、一応零戦プラモファンとして本命のパートです。今まで「明灰白色」「灰緑色」「飴色」などと諸説入り乱れていた零戦グレーについて、先日の化学分析で追認できた結論を以て「灰白色である」と再確認する講義でしたが、 まあ端的に言うと 「零戦ってホントはどんな色なんですか?っと!」 「ええか、まずこのころの航空機に使った塗料はニトロセルロース系、アセチルセルロース系、ベンジルセルロース系の3種や」 「ヒィ…!」 という感じで、零戦のライトグレー「J3」の色調について、前後の時代の日本の航空機塗料の成り立ちから始まり、怒涛の物証・データで延々と殴られる回でした。 大まかな流れ・核心の部分はこちらは「歴史群像」誌2018年2月号にほぼズバリの記事が掲載されています。先日、零戦グレー「J3」が、「元来、白+黒の顔料を使った無彩のグレー(ただし混ぜ合わせ成分の関係でわずかに黄色味があった)である」というのが化学分析で確定しましたが、その前後(当時使われていた塗料や、供給事情など…)の解説みたいな感じです。 ハイライトとしては 「零戦のグレーは以前から言われている通りのJ3灰白色。マンセル値に当てるとニュートラルグレーに近いが、バインダー(顔料をぶち込むベース、ベンジルセルロース)がまずまっ透明ではない。また黄変とチョーキングで変色する!」と結論付けられた零戦グレー、そして「…この話が面白いのかは、わからないです」とボソッとつぶやいた監督。いや、あなた面白いと思って話したんでしょ!僕らは面白いと思ったから来たんですよ!(w) 古峰先生の「ここまで言っても(モデラーは)みんな灰緑色で塗るんだろうなあ」もなかなか痛烈でしたが、灰緑色~褐色がかった色に変色していく(そして最後には劣化して白っぽくもなる)ということもお話の中にあったし、「模型は模型」というのもあるので好きに塗ればいいんじゃないですかね。 というわけで本題の方は「歴史群像」誌をご参照いただくとして、以下こぼれ話などを落穂ひろい。 ・チョーキング(chalking、白亜化)した零戦グレーはバインダーがなくなり元の顔料が粉っぽく残っている。(ガードレール等を思い出してみて)この状態は本来の色よりたぶん白い。だから今日のサンプル見て「やった!本物の零戦の色が見られた!」って思った方は、残念でした(片渕談)。 ・ベンジルセルロースは極めて黄変しやすい。すぐ飴色になる。戦後さらに飴色化したものを見て、オリーブグリーン(近似)と想像してしまった。世間のサンプルは 暗いところ→飴色化 明るいところ→チョーキング 本来の色のところがないじゃない! →三菱2666号機バラしたらエレベーター根本に本来の色調が残っていました(写真:ニュートラルグレーみたいな感じ)。 ・「青竹色」も知られている色調は黄変しているもの。本来はもっとブルー。 ・零戦前期(全面グレー)と後期(グリーン/グレー)でグレーに違いはない ・零戦21型三菱2666号機(報国515)の主脚柱オレオのトルクリンクはグレー。片渕監督「今まで黒で塗ってたでしょw」中村泰三さんのコレクションは別の個体のものも含めすべてグレーだそうです。脚庫が青竹色の場合はどうなるのだろうか。 ・胴体が木製の人間ロケット桜花の色は零戦グレーと異なる。(と掲示された資料は水色っぽく見えました)色番号は「K3」。 ・12空零戦のツートンカラーについては、古峰/片渕どちらも「カバーかかってなかった部分がチョーキングして白っぽくなってる」説。 ・今回の話題をツイッターでしてたら、識者の皆さんにSWEETの144零戦で「空技報0266」でテストされた零戦を再現したキットが出ている、と情報をいただきました。「ITEM14133 『零戦21型 横須賀航空隊』」です。ありがとうございました。 ・零戦グレー「J3」、プラカラー化希望ですw 調色だと、ガイアカラーニュートラルグレーIII、もしくはIIIとIVの混色にお好みで飴色がからせる感じでしょうか。
by tomplus
| 2018-01-26 20:06
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