サンフィッシュ飛行隊
2024-02-27T08:35:59+09:00
tomplus
飛行機プラモを作ったり、映画を観たり、ロードスターを愛でたり。のんびり更新。
Excite Blog
はじめに
http://tomplus.exblog.jp/29066618/
2024-03-31T23:59:00+09:00
2024-01-09T21:42:21+09:00
2019-01-04T20:26:14+09:00
tomplus
一般
「サンフィッシュ飛行隊」は「トーマス107」のブログです。プラモデル、マクロス、映画・サントラとか、たまに車とか好きなことを書いています。
毎年5月の静岡ホビーショー(モデラーズクラブ合同作品展)に、マクロスものを作るオンライン模型サークル「VF-1 RIDERS」として参加しています。2024年も頑張りましょう!
"Do not let your wife eat autumn eggplant"
●2024年イベント
・1月7日(日) 「零戦についての深い話10」
・2月10日(日) ワンダーフェスティバル2024[冬]
・5月 静岡モデラーズクラブ合同展
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ワンダーフェスティバル2024[冬]レポート
http://tomplus.exblog.jp/33697072/
2024-02-26T23:49:00+09:00
2024-02-27T08:35:59+09:00
2024-02-26T23:49:31+09:00
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プラモデルとか
レポートと題してみたけど、当日の午後は忙しかったので全然写真を撮っていない。
忙しかったのは、またディーラーメンバーで参加させてもらったのだけど、肝心のリーダーが15:30入場(ワースト新記録)のためずっと謝罪してたのと、心配した(?)フレンズが入れ替わり訪問してくださったため。でもそれなりに買い物はできたので逆にびっくりしたりしました。
今回は一般の入場方法や開場時のディーラーの移動制限・販売制限などといった改革も注目されました。ダミーディーラーの退場処分なども実際に行われたらしく、私自身も3人チームの係員が「9:50以降は島から出ないで!」と注意するところも目撃し、明らかにこれまでとは違うものを感じました。
9:50以降はトイレ封鎖。守らなかったものは10:20まで移動禁止。それだよ求めていたものは!
次回はさらに厳しくなるみたいだけど、かといってあまり過剰なディーラー締め付けはしないで欲しいなあ…。
・期待の新星「イースタンオータム」さんのバトルフロンティア
・「Rebuild+」さん・「RED FOX」さんのかっちょいいメカ群。
マスクもあったけどRED FOXさんをタカノリさんという前提で話しかけてしまった。お恥ずかしい。「R-grey」さんも並びだったけどGOさんやハピさん達が腕組みしてなにやら相談していて話しかけにくい雰囲気であった(汗)。
・「ぶーりあん・和・差・積」さんシャロン・アップル筐体3種
・同、大小コパノリッキー。なんかこういう趣向の映像作品のワンシーンにも見えますねw
「干潟為四」さん D7バサラ
・なぜかしっかり撮ってしまった「ロンリーロボカフェ」さん。
マクロス系は「宮武神信奉団」さんの復活も嬉しいですね。
前述の通り今回もご挨拶できなかったり写真も撮ってなかったりした(キット購入して、午後見本写真を撮りに来よう!と思って二度と行けなかったりもした)フレンドディーラーさんも多数。毎度ながらご無礼ご容赦ください。
お土産・差し入れもありがとうございました。
なんやかやで最後はパーティー。
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【マクロスメモ20240114】東京オートサロンでマクロストミカ発表
http://tomplus.exblog.jp/33637307/
2024-01-14T22:31:00+09:00
2024-01-14T22:31:29+09:00
2024-01-14T22:31:29+09:00
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プラモデルとか
23年末に業者向けに情報は出ていたそうですが一般発表は今回が初。
ラインナップは
・VF-1J 一条
・VF-1J マックス
・VF-1J ロイフォッカースペシャル
(「1Jフォッカー」は誤記ですよね…?)
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「零戦(など)についての深い話 10」
http://tomplus.exblog.jp/33631530/
2024-01-10T20:22:00+09:00
2024-01-10T20:24:52+09:00
2024-01-10T20:22:56+09:00
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プラモデルとか
*古峰パート『「深山」は存在しなかった』
海軍機の名称決定について。
・「深山」は存在しない
昭和19年11月(もう深山の命運尽きている時期)の内令兵「航空機の名称」内でも「十三試陸攻」の表記。「護エンジンを搭載して輸送機として使う」(いわゆる深山改)と書かれている段階→公式に『深山』という名前はない。
・誰が呼んだか
第1021航空隊 輸送機隊「鳩」部隊
昭和19年2月9日の日誌「『深山を原型とした特殊輸送機1機受入れ」横空の講習で呼ばれた形跡がある→ということは空技廠?
昭和18年7月27日「新名称付与様式」
8月以降 紫雲・瑞雲 ちょっと遅れて天山 後に彗星
*片渕パート『零戦?の寸法について』
「はい、この図面」(京都御所)「笑ってください」
今の京都御所はなるべく平安時代の物に似せたものだけどいろいろあった後に戊辰戦争後の復刻図面で立て直したもの。
平安時代の内裏は6寸(18cm)を基本単位に建てられているけど、階段や床の高さなど一部6寸を4寸に置き換えないとつじつまが合わない部分がある。
元々の平安京の内裏は今より南西にあった。「内野」として保たれていたが、そこに「空いてるじゃん」つって聚楽第を建てたのが豊臣秀吉。地形が変わってしまい現地は復元不可能に近い。→周りの地形を測った→高低差があった。導き出した地形と併せてみると前述の寸法おかしい部分のつじつまが合った。わずかに残る遺構と照らし合わせても合致する。
また、現在の京都御所で水に関連する地名が付いているところも当時の場所には水が来ていたのでは?と調べて水路も判明したりしている。
こういった調査によって平安京の内裏を平面だけでなく立体的にも詳細に復元することができた。でも映画には使われないかも。そうしたら日の目を見なくなる(学会に発表すべきでは!!??)。
清少納言の寝起きしていたところもミリ単位で特定可能。今自販機になっている。
というわけで零戦の研究と同じアプローチで今こんなことをやっている。
「今の京都御所はフライアブルなリバースエンジニアリングだけど完璧な復元ではない」みたいな。
*宮崎パート
*中村パート
*坂井田パート
追記予定
時間が押して中村さんの実機破片サンプル等を全く見られなかったのが残念でした。
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【マクロスメモ20240109】ハセガワから1/72 フル装備 YF-19発売(2024年3月予定)
http://tomplus.exblog.jp/33629825/
2024-01-09T22:08:00+09:00
2024-01-09T22:08:28+09:00
2024-01-09T22:08:28+09:00
tomplus
未分類
●1/9に発表されたハセガワ ニュースレーダー3月発売分号にて「65885 YF-19 w/ ファストパック & フォールドブースター」が掲載されています(画像は同号から切り抜き)。ついにFブースターがプラパーツ化!ヤン・ノイマン付属って書いてないのが気になりますが楽しみです。買うぞー。箱絵はおなじみの天神先生からマーシーラビット先生に。
しかし「マクロスプラス」30周年ですか…(遠い目)]]>
2023年まとめ
http://tomplus.exblog.jp/33629764/
2024-01-09T21:40:00+09:00
2024-01-09T21:40:22+09:00
2024-01-09T21:40:22+09:00
tomplus
一般
●イベント
・1月21日(土) 「零戦についての深い話8」
・2月12日(日) ワンダーフェスティバル2023[冬]
・5月13日(土)、14日(日) 静岡モデラーズクラブ合同展
・7月29日(土) 「エルマーのぼうけん」展、「ときめきトゥナイト」展
・7月30日(日) ワンダーフェスティバル2023[夏]
●2023年完成したプラモ
2/5 ロドリゲス式&ウトミスケス 1/20000 スヴァール・サラン(改修)
2/8 トミーテック 技MIX 1/144 VF-1A
5/10 MAX FACTORY PLAMAX 1/72 VF-1A/S
5/28 バンダイ 1/72 VF-1 付属ミンメイその他1/72フィギュア
6/14 トミーテック 技MIX 1/144 VF-1S "ロイ・フォッカースペシャル"
8/29 V1モデル 1/72 電源車
10/4 エフトイズ 1/144 MV-22 オスプレイ"エルジア空軍"
11/6 タミヤ 1/35 「動物セット2」より馬2頭
11/11 トワイライトモデル 1/35 昭和の郵便ポスト
12/23 エフトイズ 1/144 F-14A 2機(VF-1、VF-111)
●パチ組み・軸打ち
3/29 HG MSD フルアーマーガンダム パチ組み
4/13 ギルティプリンセス PLAMAX 下着素体娘 ラン パチ組み
9/5 コトブキヤ 1/144 ADF-01 ファルケン パチ組み
9/18 ナイトウモデルズ 1/20 ライスシャワー 軸打ち
9/18 チェリーブロッサム 1/7 ナディア(2010Ver.) 軸打ち
9/29 天海地SPEED 1/8 キングヘイロー 軸打ち
12/13 HGUC MS-14F ゲルググ・マリーネ パチ組み
12/24 Figure-rise Standard ウマ娘 スペシャルウィーク パチ組み
2023年もなかなかひどい年でした。夏以降限界化する傾向を打破したいが。
プラモも見事に小物や食玩しか作れてないですね…。]]>
エフトイズ 1/144 F-14A 2機(VF-1、VF-111)(完成)
http://tomplus.exblog.jp/33629722/
2024-01-09T21:15:00+09:00
2024-01-09T21:48:33+09:00
2024-01-09T21:15:13+09:00
tomplus
プラモデルとか
年内の完成品を増やしたくて駆け込みで作りました(汗)。「U.S.NAVY COLLECTION 艦載機コレクション」(2008年発売)よりVF-1所属機(1973年)と「トムキャットメモリーズ」(2019年発売)よりVF-111所属機(たぶん1982年)です。「メモリーズ」の時に新金型になっているので実はそれぞれ細部が異なります。
●VF-1 第1戦闘飛行隊 ウルフパック NK111 1973年
U.S.NAVY VF-1 (Fighter Squadron 1) "Wolfpack" NK111 (1973)
飛行形態でトラブルもなくラクに作りましたが、ちと機首の赤帯デカールの貼る位置(高さ)に迷いました。
●VF-111 第111戦闘飛行隊 サンダウナーズ NL200(たぶん1982年)
U.S.NAVY VF-111 "Sundowners" (1982?)
こっちは若干力を入れるつもりでしたが。実機写真が見つからなかったので時期が近いと思われる別機体と付属説明書を参考に製作。いろいろトラブルがありましたが最終的に右主翼の機番号デカール紛失くらいの致命傷で済みました。
開封時すでに折れてた機首先端のアルファプローブはテキトーに0.5径の金属線をつっこみましたが、ノーズ先端からちょっとズレちゃった。まあ気分気分。サメ顔もちゃんと貼ったけど素で位置が低すぎるし、細かい事は言いっこなし。風防もMrのクリアーブルーを普通に筆塗りしたらなんか白濁した。
2機とも基本は塗装済半完成を活かしたお気楽製作ですが、機体色からリタッチ(Mr.315がそのまま使えてよかった)・色足ししたりデカール→クリアーコート→スミ入れと一手間加えています。
裏側。着艦フックが別体できちんとパーツ化されてるとか全般的に新金型の方が優れているのは間違いないのだけれど、スジボリがクッキリしているなど旧金型にも美点があります。前脚ベイドアのアンテナドームが両サイドにあるミス(実際は左のみ)をしっかり受け継いでいるのがちょっとウケる。
「トムキャットメモリーズ」には胴体脇のグローブパイロンとサイドワインダー・フェニックスミサイルが付属。後で塗る。フェニックス吊るせるとかこのパイロンも頑丈なんですなあ。
*マイクロエース 1/144 F-14Aの製作記事も合わせてドゾー。
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エフトイズ 1/144 MV-22 オスプレイ"エルジア空軍"(完成)
http://tomplus.exblog.jp/33629672/
2024-01-09T20:46:00+09:00
2024-01-09T20:46:53+09:00
2024-01-09T20:46:53+09:00
tomplus
プラモデルとか
エフトイズ 1/144 ヘリボーンコレクション9のMV-22オスプレイにコトブキヤX-02Sのデカールをテキトーに貼りました。「04」のファーバンティに出てくる同機はグラフィック上マーキングがないけどこんなもんかなあ、と思って国籍マークを貼りましたが、そういや「7」のアンカーヘッドではどうだろう?と後から確認したらだいたい合ってたみたいで良かった(汗)。
作業としてはゲート跡リタッチ(タイヤ塗り直し、エンジン下部などは近似色でタッチアップ)、付属デカールはコーション系のみ貼り、つや消しトップコート後スミ入れ。エフトイズのキットがエンジン後方が素抜けとか省略はあるものの大変出来が良いのでほぼそのままを活かして完成としました。
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【マクロスメモ20231221】VF-19改ファイターとサウンドブースターの合体
http://tomplus.exblog.jp/33599823/
2023-12-22T01:06:00+09:00
2023-12-22T01:06:44+09:00
2023-12-22T01:06:44+09:00
tomplus
アニメ・漫画
・2023/12/20 BANDAI SPIRITS ホビー事業部が新製品「HG 1/100 VF-19改 ファイヤーバルキリー サウンドブースター装備」を発表
・製品説明で「サウンドブースター プラモデルオリジナルギミックとしてファイター形態にも取り付けが可能!」との記述
・X(旧Twitter)で「劇中ファイター形態で合体してたシーンなかった?」と話題に。
・該当箇所は第46話「ガムリンの反乱」Aパート最後のシーン。関根さんさすが。
画像はバンダイホビーサイトから転載
・とはいえ劇中ではバトロイド形態で合体するのが通常の運用みたいな描写。
・トイではやまと1/60がファイター+サンブーの合体が可能!
・バンダイ VF HI-METALは不可。
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【マクロスメモ20230830】「愛おぼ」ゼントラメカの色指定
http://tomplus.exblog.jp/33412988/
2023-08-30T22:14:00+09:00
2023-08-31T23:10:37+09:00
2023-08-30T22:14:18+09:00
tomplus
アニメ・漫画
リガードがグリーン系で塗られているなどTV版と異なる色指定がされている愛おぼゼントラメカですが(形状そのものが全く変わってしまった機体もありますが)、明瞭な色指定画稿はこれまでどの出版物でも発表されておらず、詳細ははっきりわかりませんでした(ムック「愛おぼスペシャルプレビュー」の画質の悪い画稿や雑誌の劇中スチルなどで断片を見ることは可能でした)。
このたび「X(旧ツイッター)」にてTNDさんが愛おぼ色指定資料の収集とセル画絵の具の色調の検証の結果、ゼントラメカ色指定画稿をついに再現。我々はついに愛おぼゼントラメカの姿を詳らかに観察できるようになったのです。観察軍です。銀河史に残る偉業なので本記事に画像を転載させていただきます。
(Followings are fan-made illustrations to show colors of Zentradi mechas in DYRL, reproduced based on the remaining original materials and color chart of anime paints.)
標準リガード
偵察型リガード
以前から目玉の色はオレンジでは?とは言われていましたがアンテナの色が衝撃的。
「ゼントラーディ軍、親衛隊(※)のメカはデザインが一緒でも色は二種類あるいは三種類あります」(色指定についてた注意書き内の一文 ※…「メルトランディ」決定以前の呼称)
まだまだ知らん設定が沢山あるので恐ろしいんですよ。(※上の詰め合わせ図では「T6」グレーが明るめになっていますが、リガード/偵察型単体の方が正しいようです)
皆さんもゼントラメカを愛おぼカラーで塗ってみましょう。
本記事協力:TNDさん、偵察型さん
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RX-78-2 ガンダムの兵装の型式番号など
http://tomplus.exblog.jp/33411855/
2023-08-30T00:17:00+09:00
2023-08-30T00:17:46+09:00
2023-08-30T00:17:46+09:00
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プラモデルとか
ちょっと知りたくなったので識者に聞いたら
・最初のマスターグレードガンダムの説明書
・2005年頃のMIA対応食玩「U.C.ARMS GALLERY」のラインナップ
等で参照できるとのこと。ネットで調べてみたらwikipediaやピクシブ百科事典にもいろんな機種のがいっぱい載ってました。今後作りそうな機体のものとかをメモっておく。いわゆる「俺用メモ」。
*RX-78-2 ガンダム用
ビームライフル:ボウワ(BAUVA) XBR-M-79-07G
シールド:型式番号:RX・M-Sh-008/S-01025
バズーカ:ブラッシュ(BLASH) XHB-L03/N-STD
*RX-77 ガンキャノン用
ビームライフル:XBR-M-79a
*RGM-79 ジム用
ビームスプレーガン:BR-M79C-1
*RX-78 GP01/03用
ビームライフル:ボウワ XBR-M-82A ガンキャノン用後継
*RGM-179 ジムII用
ビームライフル:BR-S-85-C2 XBR-M-79-07G(ガンダム用)の簡易生産型
*RX-178 ガンダムMK-II用
ビームライフル:ブラッシュ XBR-M-87-D
バズーカ:HB-L-07/N-STD
*MSZ-006 ゼータガンダム用
ビームライフル:ボウワ XBR-M-87A2
*MSN-00100 百式用
ビームライフル:ボウワ BR-M-87 ジムスナイパーII用BR-M79Sの後継/Eパック仕様
*RX-93 νガンダム用
ビームライフル:XBR-M92
なんとなく法則性が見えるのは考えた人頑張ったな、と思うけどMk-II百式とジムスナIIで制作の時系列の逆転が起こってるのオモロ。あとメーカーが違うと言ってもMk-IIライフルとゼータライフルで型番カブッてるのはいかがなものか。数字部分は採用年度っぽいけど、あの新型開発ペースの世界でそれは簡単に破綻しそうな気が。余談。
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PLAMAX 1/72 VF-1S "パープル・リーダー"(完成)
http://tomplus.exblog.jp/33288260/
2023-06-05T21:34:00+09:00
2023-06-06T10:18:38+09:00
2023-06-05T21:34:31+09:00
tomplus
プラモデルとか
話題の新キット(22年11月発売、半年前ですが…)MAX FACTORY PLAMAX 1/72 VF-1A/Sを使用してプレイステーション2用ゲームソフト「超時空要塞マクロス」の自機、パープル・リーダーのS型を製作しました。
【キットについて】
2020年4月発売の1/20スケールキットをダウンサイズした新キット(ハセガワと同スケール!)、1/20譲りのフォルムとPLAMAXブランドの作りやすさに期待していましたが、いよいよ発売となりました。
完成後の感想から言うと結果にはかなり満足しています。かっこよく完成できましたし、各パーツはハメ合いも良く組み上げると剛性が高い。製作終盤はガッチリ丈夫なVF-1がみるみる組みあがるのでテンション上がりました。
ただ組み始めの頃の印象は良くなかったです。パッと見の外観はとても良いけど、よく見ると組みやすさ優先により(?)造形が犠牲になっているところ・不要なアレンジをされている部分が多いと感じました。古いアニメロボをプラモ化する際に彫刻を追加したりするのはアリだと思っていますが、設定資料で明確に「ここはメンテナンスハッチでこのように開く」と描かれている部分を無視して全く別の独自ディテールが追加されていたりして、元設定の検証(尊重)が足りないのでは?という部分も。
*ここがダメ
以下はこのキットの明確な瑕疵だろうなと思う部分です。
・ヒザ内側がパーツ割の影響を受けて平らに造形されている
・主翼上面、外翼・内翼の境目に謎の段差がある
・キャノピー前後のフレームのラインが不連続
・キャノピーガラス面にはめ合わせの突起が出てる
上記あたりは組んでいてめちゃくちゃイヤだったのですが、改造したりパーツ流用したら「最初からハセガワを作った方がラク」という身も蓋もない事態になりますし、組み上げて全体で見れば気にならなそうだったので妥協しました。(逆説的ですが、このあたりはメーカーもなるべく目立たないようコントロールしている部分もあるとは思います)
しかし主翼の段差は本当に謎。設計ミスか金型ミスでしょうか?キャノピーもパーティングラインが出ないのがウリでしたがこれならハセガワの同部分の方がよほどラクで出来が良いです。
*改修点とか注意点とか、自分用作業記録も兼ねて。
・機首周り
-ノーズ 下面のスジボリを埋めて消す。
-ノーズギアベイ 抜きの関係と思いますが、アンテナがベイ側にくっついてるのが気持ち悪かったので機首側に移植。ギアベイ、交換式なのはおもしろいけど外装とベイ内部を塗り分けるのが大変でしたw
-コックピット後部バルクヘッド部が埋まってる キャノピーも手を入れないのでこちらも妥協
・胴体・尾翼ユニット
-アレンジが利いていますが特に手を入れず。全体的には良いと思います。
-胸板の分割線を追加
-尾翼翼端を薄く削りこみ
-スジボリが金型の抜き方向に引っ張られている(伝わる?)のも気に入りませんがそこまでは修正せず。
・主翼・ベントラルフィン
-前述の主翼の段差は手に負えないので無視
-面がうねってるのでなるべく平滑・シャープにヤスる
-翼端灯の彫刻表現がないので(何故…?)該当部あたりをテキトーに切り飛ばしてクリア化
-ベントラルフィンも薄く削りこみ。謎のNACAダクトも恨みはないけど消えてしまいました。
・エンジンナセル
-インテークシャッターは後ハメできなくないけど位置固定部分が阻害になるので要確認。
-インテーク下面のエッジが気に入らないのでなるべくなだらかに削る。
-膝裏ジャバラ別パーツ化はやらなくても良かった。奥まってるし後で筆塗りでもよかろう。
-ナセル天面(ふくらはぎ)は個体によっては面が逆アールになるかもなので必要ならパテ盛ってなだらかなアールに。
-ベクタードノズル先端の段差が我慢できなかったのでツライチ&スジボリに。
・ランディングギア
-まあ及第点かなと思うけど、ホイールのデザインが設定と全然違うのはおかしいと思わなかったのか。一体化した脚柱は頑丈でよろしい。
・レーザーターレット
-おでこの赤丸をHアイズ埋めて再現。写真の状態だと色が薄いのでクリアレッド塗ってマスキング。ハイキューの円形マスキング超便利。もっと早く使えばよかった。-レーザー機銃基部(ヘッドホンのとこ)は小さすぎて笑っちゃうんじゃが。
・ガンポッド
-スリングの出てくるところの解釈を間違って謎突起になっている。これも大勢に影響ないところ。
-全体的には良いでしょう。
・対空ミサイルAMM-1
せっかくだからなにか吊るしたかったので、ハセウェポンよりTVシリーズで一般的な対空ミサイルを。プラモデルだとハセもそれ以外でも「真っ白+黒帯」という塗装指示が多いんですが、実際の色指定はシーカーと推進部(?)が暗めの赤。これを塗り分けとUVレジンで再現してみました。
・塗装・デカール
-塗装は基本的にハセガワキットに準じ、紫色の帯はMr.ガンダムカラーUG08「MSパープル」(ドム機体色!)。
-マーキング類はキット付属シールを使うつもりでしたが、私には使いこなせなかったのと内容的に物足りなかったため、不本意ながらハセガワデカールを使用。
*総括
全体形は極めてグーなのだけど細部の処理がいちいち引っかかる不思議なキットでした…。結局ほぼ全パーツに手を入れることになり(ちまちました工作のみですが)だいぶ時間がかかりました。しかし塗装を済ませてから最終組み上げがとても気持ちが良いという、やはり不思議なキットでした。
・コックピットやパイロットの雰囲気はとても良いと思います。・マルイチマークの立体的な表現もおもしろい(サイズや構造が統一されてないのはご愛敬?ですが)
・ふくらはぎの小さいライト(?)も立体的な表現で映えます。(足首先端はやはり段差がない方が断然印象が良いと思うんですよね…)
パック付とかが出たらまた組んでみたいと思います。
【完成】
VF-1S スカル大隊パープル小隊 小隊長機 2010年1月
VF-1S, Purple unit, Skull squadron Jan. 2010
先だって完成したハセガワキットと。アツい。
パープル小隊エンブレムはそのスジのパイセンに起こしていただいたデータでデカール自作。何年もお待たせしてしまいました。
【余談】
ゲームだと進行に伴ってJ型やS型を自機として使えるようになっていきます。S型は大隊指揮官機という設定もあるけどパープル隊はずっと「パープル小隊」のまま。ちと齟齬があります。戦争後期になったら高性能なS型の数が充足してきて、場合によっては小隊長レベルまで回ってきたのかなとか。]]>
「第61回 静岡ホビーショー(2023)」のマクロス関係メーカー展示
http://tomplus.exblog.jp/33288139/
2023-06-05T19:58:00+09:00
2023-06-05T19:58:14+09:00
2023-06-05T19:58:14+09:00
tomplus
プラモデルとか
*ハセガワ
ハセバトロイド、ミリアJスーパーでプチアップデート。
*アオシマ
ケニモン楽しみだけどデカくて今からゾクゾクしますね(置き場的な意味で)
*MAX FACTORY
VF-1J バトロイド、TVやイラストで見たまんまの雰囲気で仕上げてきた。すごい。「愛おぼ」仕様はどういうアプローチになるのか楽しみ。]]>
ロドリゲス式&ウトミスケス 1/20000 スヴァール・サラン
http://tomplus.exblog.jp/32916882/
2023-02-15T00:54:00+09:00
2023-02-15T12:56:03+09:00
2023-02-15T00:54:34+09:00
tomplus
プラモデルとか
ワンダーフェスティバルで販売しております記録参謀さん原型のゼントラ戦艦です。2019[冬]初回販売のロングセラーで(毎回数は少ないので…)、こちらは2020年に作らせてもらったディーラー完成見本です。製作記事をアップしていなかったと思うので、製品リニューアルを機に書いておきます。(ワンフェス2023[冬]販売分からゼントラマークをかたどった台座とデカールが付属するようになったんです!)製作する方の参考になれば幸いです。
・組立て
船体が上下分割となっています。丁寧に位置決めした後、ウエーブ高強度瞬着でエイヤと接着しました。おかげさまで3年くらい元気です。ちなみに隠し要素として「愛おぼ」のブリタイ艦みたいに船体を上下に展開して船体自体を砲身にしたメガ粒子砲(違)発射形態になる…という想定の内部モールドが入っています(実際に展開状態に組めるわけではありません。本艦のそのような設定も公開されてはいません)。
お尻のノズルなども位置を確認して取付け。砲塔は無くさないように。各ツノも設定画を参照したり、かっこいいと思う角度で取付けましょう。組立ては基本的に仮組をしっかりしさえすればスムーズにイケるのではないかと思います。
正面・側面とお尻参考
・塗装
船体グリーンはMr.122、123(RLM82、83)の上にMr.126三菱コクピット色。濃淡塗り重ねによるまだら的な効果を狙ったけど失敗、まあ適度な陰影がついたので結果オーライ。フォールドシステム(サイドのこぶ)は35番明灰白色。黒ベタ部はスミ入れと同タイミングでタミヤエナメルXF-1フラットブラックを筆塗り。赤ラインは船体色の上からXF-7フラットレッドをエアブラシ。発色良くするためのホワイト下塗りとかはしていないので、下の船体色にちょうどなじんで良い感じでは、と思っています。
・新規台座
Mr.GX2ブラック・GX4イエローで塗りわけてツヤだししてみました。
以前販売した1/20000マクロスと。]]>
「零戦についての深いはなし8」
http://tomplus.exblog.jp/32812926/
2023-01-25T15:03:00+09:00
2023-01-25T15:05:10+09:00
2023-01-25T15:03:48+09:00
tomplus
プラモデルとか
「零戦についての深いはなし1」(2018年1月8日)
「零戦についての深いはなし2」(2019年1月5日)
「零戦についての深いはなし6」(2021年8月14日)
「零戦についての深いはなし8」
2023年1月21日(土)神田 ワイム貸会議室7F
出演:古峰文三・片渕須直・宮崎賢治・大塚好古 各氏。
今回は後述の通り一区切りということで振り返り的な内容でした。
○前フリ雑談
古峰氏より「片渕監督が映画に専念されるのでこの形では今回最後かも」とのコメント→会場に続行の希望問いかけ、希望の拍手多数。
・この20年で零戦の常識変わった。突出した一人ががんばるより大勢の認識を高めていく方が事実解明が進む(これまでの協力者への謝辞と、参加者も自分でアクションすることを奨励するコメント)。
片渕:(次回作のため)零戦のことを全く考えない数か月が続いている。小泉悠さんと対談してT-34の塗装を調べようかなと…(会場笑)←実はもう始めているそうです。
このところ何が大変かって、シナリオ3本同時進行してるから。1本なんて口述筆記だもん。零戦の話は最後になっちゃう。
○古峰パート
・零戦探求の為の基本資料…おさえなきゃいけないベース資料を紹介
・まだまだある「面白さ」…これから深めると面白いなというテーマ
・鹵獲エンジンのレポート…川崎明石でハリケーンのマーリン20とP-38のアリソンV-1710を調べたレポ 川崎明石はDB601やってたとこ。三式戦(キー61)ラジエーター位置をなんでメッサーと同じにしなかったのかなというのがわかる。
*堀越/奥宮「零戦」
設計者自身の回想録として貴重。成立経緯が複雑なので注意。
・陸軍の軍神・加藤隊長(S17.5月戦死)が人気になったので、ミッドウェーでボコボコになっていた海軍も元気の良い話をしたいと企画したもの。「向こうが軍神ならこっちは科学だ!」
・書くべきことは書いてある。書きたくないことは書いてない。
堀越は九試単戦のことを世界に誇りたくてしょうがない。「自分 日本 世界」とか書く人。海軍「現用機の機密をあまり話されても困る…」「あの人96艦戦・九試のことしか書かないから大丈夫ですよ」という書簡も残っている。
・烈風で仲違いした堀越と空技廠の和解の書でもある。和田中将が寄稿してる。
・奥宮が戦史パートを執筆。本読み慣れてる人ならパート分けがわかる。
その他、以下のような資料が紹介されました。
*一般に出版されて買える書籍
*三菱の航空機開発史
*三菱の非公開資料(過去社外に貸し出されたことがある)
*堀越二郎関連資料 実家に保管されていたもの。ゴミで燃やされそうになった。
宮崎駿「風立ちぬ」にこれを参照した描写がある。
*堀越自身が手元に置いていた関係資料
膨大な量のノート類や書簡が残されている。ノートに「自分 日本 世界」と書き、中島十二試艦戦の試作辞退を「脱落」と書く、堀越二郎の強烈な個性が読める。
戦争後期の記述は海軍への不満と自分の技術的な正しさを強調するあまり資料を恣意的に引用する「クセ」があり、これに注意して冷静に読む必要がある。
*曽根嘉年(そねよしとし)資料
堀越の下で機体設計をまとめていた曽根技師の資料。ノートと社内文書が主体。実は界隈ではけっこう有名。サブの人だけあって現実的。一部は防衛研究所で閲覧可能、ただし個人の日記類に分類されているため複写不可。防研所蔵分はいままで何度か借り出されている。数年前NHKが雑に拾い読みした結果「零戦に欠陥あり」との番組をやらかす。
オリジナルの図面だの軍の指令書だのはみんなどうやって調べるんだろう、とか思ってましたが防衛研究所で史料を閲覧できるようになってるんですね。そもそもそういう仕組みを知らなかった私(汗)。
*曽根資料から読み取れる例
・S16年4~5月 A6M2の生産207~209号機をA6M3試作1~3号機用に確保
・S15.9.26 横須賀空技廠出張報告(A6M2主翼強度試験見学)
「強度規定は満たしているんだけど、強度余裕は皆無ナリ」と海軍に言われた、という主旨。
零戦デビュー後、最高!って言われた後。→海軍は強度がイマイチなのに気づいていた
→S16.4.17下川大尉空中分解事故の際、速攻で三菱が悪いとされた理由
・零戦1号機は強度試験でつぶされた(つぶれるまでやった)
・中支方面へ出張した社員の持ち帰った現場の意見「補助翼が高速で重い」「方向修正舵の装備必要」「振動対策なんとかして」「筒温過冷対策して」「機体表面塗料は色が段々褪せて『薄青色』となり表面に小さな亀裂が入り小部分が剥落してくる」
古峰:まだまだおもしろいところはある。一人ではなくみんなで明らかにしていければ良い。
○片渕パート
(報国515外板の画像をスクリーンに表示)これ何色?薄青色。(会場笑)
表面はこの色、内側は飴色。時間が経過した零戦外板の塗料は
・塗膜全体が飴色化する。
・表面はチョーキングする。
塗料成分のうち黄変の原因となる透明部分がなくなって白と黒だけこびりついてる状態。
当時使っていた顔料は青墨(タールを燃焼させたカーボンブラックがやや青味を帯びる)。
これが『薄青色』の合理的な説明では。
*模型シーンでの零戦色考察の変遷と片渕監督のやってきたこと
かつては模型ファンの間の噂レベルで「零戦の色はいろいろあるようだ」という話が流れていた。雑誌レベルで取り上げたのはモデルアート誌・吉村仁さんの「飛龍とその艦上機」(1981~)あたりが最初か。
2種くらいあったらしいという風潮でプラモ塗料は「明灰白色」「明灰緑色」が発売された。
違いはなにか。「三菱生産/中島生産」?「陸上基地向け/艦上機」?→後者の論は無理がある。前者かな。
片渕監督、ギョーカイに入ってプラモ断ちをしていた(模型誌は読んでいた)。「アリーテ姫」以後、映画一本作れたしそろそろ解禁してもいいかな、趣味を持ってもいいかなと思いサイト「WarBirds」に出入りするようになった。
ジェームズ・ランズデール氏、スケールアヴィエーション誌にて零戦の色の解説を行う三菱・中島の現存サンプルを挙げて分析したが、明確な見分け方を示すことはできなかった。
→片渕監督、それを見て『本当にそういう区別なのか検証すべきだ』と思った。
→生産番号から洗ってみては?と零戦の生産番号をリスト化し始めた(2000年10月くらい?)。
こうしてできたのが学研歴史群像「零式艦上戦闘機 2」(2001年9月発売)掲載のリスト。
「中島製52乙」存在すると思ってたけど無いんだ!とか思って作ってた。シャープのワープロで作ったからデータ残ってない!今はそれを(excelで)再現して更新している。
リスト作ってると32型の試作用にキープされた21型とかダブりがあり、実数が減っていく(笑)。
「完成後に二式水戦に改造された21型」「最初から二式水戦として完成された機体」とかある。
・中村泰三さんと出会う
「三菱と中島で塗装がそんなに違うはずがない」と意見が一致。
一つの部品上で色が違う部分がある→曝露の差、隠れてる/見えてるで変色に差があるのでは。
「ワニス塗ってる」説があった。→観察するうち「上塗りはしていないな」と。
一つのパーツ上で色が変わっていってると意見が固まるに至った。
東京文化財研究所でどのように変色するのか聞くことができた。
まだ調べることはある。桜花の色よくわかんない。なんであんな色なんだろ。
一式陸攻の下面色でもないし(注:あれ、色番号「K3」で確定したんじゃなかったの!?)
・零戦何号機までがグレーで何号機からグリーン?
17年末~18年頭のどこか。だんだんピントが合ってきた。3580号機~3585号機のどこか。
「現用飴色」で有名な「空技報0266」、「我が方が不利になったら迷彩するよ」という調査。
ガダルカナル…い号作戦(1943年(昭和18年)4月7日~15日)の時。い号作戦の艦載機にマダラ迷彩されている。
搭乗員に尋ねる(オーラル・ヒストリー)のではなく、データ重視で調査していたが、日高 盛康氏(瑞鳳乗組経験者・い号の写真では山本五十六の後ろに写っている)にだけ話を聞いたことがある。曰く、「自分たちで吹付けた」とのこと。「マダラ迷彩」が目的でなく、「グリーンに塗る」のが目的だった。
・中島製零戦の資料がない
生産のための設計士がいるはず。→内藤 子生(ないとう やすお)さん 空力やってて零戦の生産に回された人。
日高さんに内藤さんの訃報が出ていた(2003)話をすると、「内藤さんが設計したT1F1(T-1練習機)のテストパイロットをやっていたのですごく親しかった」と。もう少し早ければ内藤さんのこともいろいろ聞けたのでは。
日高さん、A6M6に乗っていたのではないか。
「水メタノールのメーターはどこですか?」
「ここでしょ(計器盤のとある箇所を指すジェスチャー)」
「ついてたんですね」
三菱の設計図と一致する位置だった(オーラル・ヒストリーとデータの整合)
中島の零戦の最後よくわからない。中島2882号くらいまであるらしい。
・主翼の上の機銃天窓
プラモでは再現されないところ。ふさがれていたのが南方に残っていたがなくなって(持ち去られて?)しまった。
20mm機銃を積まないやつだろうか、戦闘爆撃機型か。心残りの一つ。
忙しくなって曽根資料も目を通せていない。零戦の話としては切り上げ時か。
平安時代の話をします(笑)。
「枕草子はズバリこの場所で書かれたのではないか」という場所をほぼ特定した。実際の国文学者でそこを見に行く人が出てきた。この人は現在の界隈でも枕草子の読み込み精度が高い人。片渕の報告を受けて自論を訂正できる柔軟さも。
『零戦の色を調べるのと同じ方法で平安時代を調べていたら枕草子の新しい読み方ができるようになった』
国文学は文学の手法で研究する。(文学だからこうあるべき的な)イメージの世界に行きがち。
(次回作登場人物のExcel表を表示)零戦リストと同じです(笑)。枕草子に1行しか出ていない人も情報を書き込んでこんなことになっている(セルにすごい量の書き込み)。『別の道でも通用するんだな。零戦有難いな』と思っている(笑)。大学の国文学科で講演することになってしまった。
零戦も「飴色」「青畳色」と言葉のイメージの世界で語られていた。前後関係を積み重ねていくと別のアプローチが生まれる。こういった手法は国文学ではやられていなかったのでは。
清少納言が百人一首の詩を詠んだ枕草子の章に「明日」と出てくる。「明日」って何時から?
「明日、御物忌みなるに~丑になりなば悪しかりなむ(明日は天皇の物忌みなので~日付が変わってここにいるのは具合悪い)」→『早く帰りたがっている』とする解釈があった。→『明日になるギリギリまで粘ってお話している』のだということが分かった(この説を覆してしまった)根拠は天皇が持っていた時刻を表す文字盤。刻を4つに分ける意味で刻の文字の下に4つ穴を開け、30分ごとに杭を刺す(たまに犬が持ってっちゃう。=犬も宮廷に出入りし放題だった)。
「丑の刻から翌日分の杭」という資料を見つけた。歴史資料に載っていたが、文学の学者は見ていなかった。
(歴史資料を表示。文体を見て)海軍で見慣れた文章じゃないですか?(笑)海軍でも「~候」みたいな文を使っていた。8/16以降急に「ですます」調になったりする。
「三菱でわからなかったら航空本部に聞けば良い」国文学ではあまりやられていなかったスタイル。
「中宮」になったら文字盤もらえる(天皇に準じる立場)清少納言も資格アリの「~位」とかじゃないのか。
近い時代の出勤簿がある。出勤日を書いた木札を吊るし、査定がある。いわゆるタイムカード。
「正六位上(しょうろくいのじょう)」に少納言がいる。
出勤簿、中宮定子のやつ欲しいね。本名がわかる。
零戦の調査と全く同じやり方。20年やってきて良かった。漢文めんどくさいけど、航空本部で見たじゃんね。違うことはやっていなくて、違う方向に進んだだけ。
零戦の時の「曽根ノート」→十七試艦戦開発の際には「小林ノート」になる(曽根さんが上に上がり、小林さんが引き継いでいる。時間がたつと人の立場も組織も変わる)計算係長の日記には「秋水の設計が終わったのですき焼きパーティやろうと松茸狩りに行った」とか書いてある。同じような資料を平安時代も作ってる。
清少納言 最初は立場が低い。
局主(つぼねあるじ、ヘッド女房)に「あなたはせっかく宮廷に仕えているのになんで部屋でゴロゴロしているのか」とか怒られている。何年かたったら自身が局主になっている。「小林さんが曽根さんの立場になったんだな」と
理解できる。
それでは、上にいた女房たちはどうしたのか?妊娠・出産もあるだろう。
→夫や出産記録を調べる→履歴に書き込む。
零戦リストを作っていた2001年ころを思い出す。(自分で作った膨大な人物リストを見て)どうすんだこれ。
こんなに人がいてね、キャラ描かないといけない。み ん な 髪 型 一 緒 じ ゃ ん ?(会場爆笑)
次回作の舞台は平安京。(平安京の図面、宮廷の図面表示)宮廷はフロアの高さで身分を表していた。
(一条殿平面図)こっちの部屋低いじゃん?
(側面図)一条のあたりは勾配になっていてつじつまが合っている。
こんなのは「航空母艦の格納庫に入るのかな」とかやってたわけじゃないですか、それと同じですよ、たいして変わんないですよ。
夏は零戦の話はしないかもしれないし、思いついたらやるかもしれないし。
またお目にかかりたいと思います。
○宮崎パート
・曽根資料や空技報から読み取る零戦32型の開発・評価
S17年8月27日「仮称零式二号艦戦実験促進会議」
「航続距離なんとかしろよ」「エンジン期待の馬力出てないよ」かなり紛糾した模様
32型は
・性能不足
・信頼性不足
当初から性能向上を検討される暫定型だった。状況にも合っていなかった。
22型も同じだったが結果そんなに悪くなかった。
・二号銃
・補助翼バランスタブ
・栄21型
当初載せない予定だった二号銃、状況変わったか。F4Uコルセア出てきて22型の有用性示せた。
開発の上でも21型と比べるのをやめ、ライバル機(戦況)を想定するようになった。
・32型のレストアについて
○大塚パート
空母龍驤搭載航空隊
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