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呉観光(その3・「この世界の片隅に」 ロケ地めぐり編) その1・軍港めぐり編 その2・大和ミュージアム編 というわけで、大和ミュージアムを出たらそろそろ正午を過ぎる頃合いでしたが、来年公開予定の映画「この世界の片隅に」 ゆかりの地を訪問してみます。 「この世界の片隅に」は戦時中の広島から呉に嫁いだ一人の女性の日々を描いたこうの史代先生による漫画が原作で、映画は片渕須直監督の指揮で現在製作中です。 原作は物語も素晴らしいのですが、舞台設定のリサーチも凄まじい。物語の中でさらっと描写されている出来事も、調べると必ず何月何日の出来事、とかならず史実と合致するようになっているのだそうです。当時の町並みの描写も正確だそうです。 そんな作品を監督するのがこれまた徹底リサーチの鬼かつ日常の何気ない出来事を描いて泣かせることにかけては右に出る者のいない片渕須直。有名どころでは「名探偵ホームズ」(犬のやつですw)脚本、「魔女の宅急便」演出補などありますが、個人的には「名犬ラッシー」「ブラック・ラグーン」監督、「エースコンバット04」ムービーパート監督・脚本、「同5」全体脚本、近年の長編作品としては 映画「マイマイ新子と千年の魔法」監督、とツボにはまる作品を連発されている名監督です。 これは期待するしかない!ということで、クラウドファンディングが行われた際には私も微力ながら協力させていただきました。あと、公式(?)ですでに監督とゆかりの地を回るツアー「この世界の片隅に(このセカ)探検隊」って行われてるんですよね。主にタイミングなどの事情で参加できませんがうらやましい。 というわけで長くなりましたが、「ひとり・このセカ探検隊」実行に至ったわけですYO! ・スタートは広島にさかのぼります 主人公・すずさんが嫁入りするルートをたどるようなたどらないような。 ・平和記念公園レストハウス(旧大正屋呉服店) 今は平和公園の裏手の特に何もないところですが…。 「この世界の片隅に」では、原爆投下以前の、人でにぎわう繁華街だったころの景色が再現されています。並びの商店の様子も徹底リサーチを行い繰り返し描きなおして再現したそうです。(画像は、クラウドファンディングでの支援メンバーに提供されるものを使用させていただきました) 監督のリサーチぶりが垣間見られるコラムはこちらとこちらで。 ・広島市観音から、東側の三菱重工江波工場側を臨む。 すずさんの実家江波地区はこの北側(写真左より)かな。かつてこのあたりで海苔づくりをしていたんですね。 すずさんの嫁入り道中は路面電車「舟入本町」から。これはバス停。 すずさんは広島から汽車で呉まで行きましたが私はレンタカーで移動w ここから呉。 ・辰川バス停 新装版 前編P.68 「いらっしゃい浦野さん」 「本日はよろしゅう頼んます」 「やっぱり木炭バスは上がって来れませんでしたか」 ・平原浄水場 劇中には特に描写はないですが、すずさんもここの水を使ったであろうとのことです。 ・呉市内某所 すずさんの家から割と近いと思われるところ 新装版 前編P.112~113のイメージです。呉の港を一望できる風景…のはずですが、写真がヘボくて痛恨。晴れていたらマシだったかしら。 「ありゃ何ですか」「船ですか!?」 「大和じゃ!よう見たってくれ」「『おかえり』言うたってくれすずさん」 ・旧澤原家住宅 三ツ蔵 新装版 前編P.158 「ヤミ市で買うてきんさい」 新装版 後編P.173 「すずさんも帰ったら家から出んことじゃ 絶対で」 三つ蔵の後ろ側w このあたりはリンさんの遊郭の下、闇市の近くなんですね。それぞれどのあたりかはわからなかったけど。 ちなみに後編P.95「20年6月」の地図にしっかり警固屋沖に哲さんの青葉がいますね。 「ええ艦なのにまたしても活躍も沈没もせずじまいじゃ」 これ「べんがら塗り」というやつでしょうか? という感じでオチもなく終わりますが、少しばかり現地の雰囲気がわかり、映画の公開がますます楽しみになりました。雨もギリ降らない感じで助かりました。面白く楽しい旅でした。 「このセカ探検隊」レポートのBiting Angle氏も仰っているように、呉の高台の方は非常に狭く急な坂道が多く、また一方通行に指定されている道も多くて、カーナビに従っていると怖い道を走らされたりします。正直なところ私も踏み外したら即死亡みたいな狭い崖っぷちを走らされたり、ちょっと一方通行をアレしたりしかけました…。これから行く方はホントに重々下調べした上で慎重に行かれると良いと思いますです。 最後は呉 海軍カレーです。 ・ジャルダン・サントル・カフェの「おおすみ」カレーライス 牛乳とセットで出るのが海軍式です。 ・広島駅名店街「壱福庵」の掃海艇「みやじま」ポークカレー 帰り際の広島駅でもう一杯。大変おいしゅうございました。 壱福庵では呉鎮ビールも購入。 こちらもおいしゅうございました。 今回の旅にあたり下記の皆さんのお世話になりました。ありがとうございました。 ・片渕須直監督 ・土ころび@この世界の片隅に 応援 さん ・Biting Angle さん ・ちゃんまる先輩 ・大王様 ・林檎さん ありがとうございました!
by tomplus
| 2015-12-06 22:52
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